スピーカープロフィール

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ポール・クルーグマン

作家&プリンストン大学教授、ノーベル経済学賞受賞者、NYタイムズ・署名論評コラムニスト

ハイライト

ポール・クルーグマンは2008年にノーベル経済学賞を受賞した世界的にもずば抜けた経済学者である。ニューヨーク・タイムズ紙では洞察力に富み、歯に衣着せぬ署名論評コラムニストであり、舌鋒鮮やかなパッション溢れる講演者でもあり、グローバルな経済事象を聴衆に関連付けて話す才能に恵まれ、人の心を最も惹きつける言葉で真実を話すことを約束してくれる。 彼が週二回ニューヨーク・タイムズ紙の署名論評コラムで書いている内容は、講演で彼が提供する洞察力の深さや歯に衣着せぬスタイルのもとになっている。 彼はいくつか著書があり最近では“The Conscience of a Liberal”やベストセラーとなった“The Great Unraveling”などがある。 現在の金融危機に答えてクルーグマン教授は1999年に現在我々が直面している問題を10年ほど前に警鐘を鳴らした予見本『世界大不況への警告』の改訂版をリリースした。この本は『世界大不況からの脱出‐なぜ恐慌型経済は広がったのか』として出されている。 ノーベル賞に加えて、クルーグマンの経済学に於ける業績は経済誌や米国経済学会から国際貿易や財務に関する業績に与えられたジョン・ベイツ・クラーク・メダルを含むいくつかの権威ある賞を受賞している。彼は経済地理の分野及び国際貿易形成に際する利益増加の役割の分野で世界的にリーダーとして認知されている。 ポール・クルーグマンはプリンストン大学経済学部教授である。

世界大不況からの脱出‐なぜ恐慌型経済は広がったのか

1999年に出版された『世界大不況への警告』では、クルーグマンは1990年代にアジア、ラテンアメリカを席巻した経済危機を調査し、抗生物質へ抵抗力を持つ細菌のように大不況をもたらす経済病が復活を果たしていた。そして今恐慌が米国にやってきたのだ。 彼の予見本を大幅にアップデートした最新版では、クルーグマンは現在の危機をもたらす要因、何故規制当局が制御不能になりつつある金融システムの管理に失敗したのかを示し、そして危機を食い止め、世界経済を回転させるために取らなければならないステップを提示する。明確に、快活に、そして博識高く、このノーベル賞受賞者は我々に経済や経済政策の選択肢を解りやすく、我々に提供してくれると言うもう一つの貢献をしてくれている。

エコノミスト・クルーグマン

ポール・クルーグマンは2008年国際貿易と経済地理学における草分け的な偉業で経済科学の領域でノーベル記念賞を受賞した。彼は20冊にのぼる書籍の著者または編集者で、200以上の専門論文と著している。クルーグマン教授は“新貿易理論”の創設者の一人である。これは国際貿易理論を再検証するもので、これにより1991年にアメリカ経済学会から、経済知識の発展に重要な貢献をした40歳以下の経済学者に与えられるジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞している。 彼はまた経済的地理学の先駆者的存在でもある。これはある特定の場所(シリコンバレーのような)が何故、どの様に経済的に特化してゆくのか、この種の集積が企業にとって、経済にとって、もたらすアドバンテージはなにか、と言うことを決定する経済的ダイナミクスに関する研究である。例えば、エリー運河には1850年まで重要な商業運行は存在しなかった。それにもかかわらず、運河がニューヨーク市に齎した有利なスタートにより、ニューヨーク市は米国最大の都市として存続し、今日まで主要な商業センターであり続けている。 彼の業績を包括するテーマは収穫逓増の法則を経済のメインストリームにすることである。“収穫逓増”とは成功が新たな成功を生む傾向があると言う現象を説明した専門用語で、経済はダイナミックであり、静的なものではなく、複数の選択が経済にとって利用可能であり、歴史の偶然であったかもしれない当初のアドバンテージの蓄積を通じて、最終的には解決されてゆくものであるという考え方である。彼はこの収穫逓増の法則を国際貿易や地理的クラスタリングに適用している。 クルーグマンの最近の学術調査は経済及び通貨クライシスに焦点を当てたものである。

コメンテーター クルーグマン

ポール・クルーグマンはほぼ全てのキャリアを通じて、政策主導の経済学を行い、書き表してきた。彼は1982年にレーガン大統領により景気後退に対処するために集められたチームで国際貿易に関するスタッフ・エコノミストを務めていた。彼自身が自由主義経済政策を信奉していたので長くは就任しなかったが、その後彼は政策オブザーバーやコントリビューターとしてかかわり、常に独特の姿勢をとってきた。このとき彼は政策が現実にどのように決定されるかを体験してきた。 『事実ほとんどの政府高官は彼らが何を話しているのか、理解していない。ハイレベルのミーティングで議論されていることは驚くほどレベルの低いものである。。。 それにも増して、多くの権力者は自分たちを心地よくしてくれる者からアドバイスを求めることを好み、考えさせることを強いるものからは遠ざかる。つまり、政策に本当に影響を与える人達は、通常最高のご機嫌取りであり、最高の分析家ではない。私は優れた分析家たろうと考えており、間違いなくご機嫌取りとしては最悪だろう』

経歴

• ノーベル経済科学賞受賞者 • プリンストン大学経済学部教授 • アメリカ経済学会40歳以下ベスト・エコノミストを称えるジョン・ベイツ・クラーク・メダル受賞 • 米国の最も重要なコラムニスト、ワシントン・マンスリー誌 • 年間最優秀コラムニスト、編集者・出版者マガジン • 大統領経済諮問委員会メンバー

<講演テーマ>

経済 経済再生 ヘルスケア グリーンビジネス

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■The Economic Crisis and How to Deal with It ・Davos Debate 2010

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■Authors@Google: Paul Krugman