アニル・グプタ
中国・インドの時代における
グローバル戦略
概要
来る10年間にグローバル経済におけるかつて無い速さの、根本的な構造変化を我々は目撃することになるだろう。2025年までに中国は米国に追いつき、世界最大の経済大国になる。インドは2025年までに日本を凌駕し、2040年までに米国を追い抜く公算が高い。
中国とインドの台頭はゲームのルールを変える現象である。これらの2国経済の規模、急速な成長を前提にすると、もはや中国・インドへの準最適戦略は、単に机の上に幾許かのお金を置いて去る事ではない。多国籍企業に最も多い共通の間違いは、中国・インドを単にオフショアリングやコスト削減の視点から見ていること、マーケティング戦略が裕福な都市、人口の上位5-10％を中心に構築されていること、現地パートナーの選択に関して素朴すぎること、これらの2カ国に対し、企業のグローバル戦略の中心というより、末梢として捉えていること、などである。
アニル・Ｋ．グプタ
アニルＫ．グプタは戦略とグローバリゼーションの領域に於いて世界で最も卓越した専門家の一人として広く認知されている。彼は現在ＩＮＳＥＡＤで戦略担当教授として働いており、シンガポールにあるアジアキャンパスに拠点を置いている。
2010年4月15日発行のエコノミストでアニルは世界の“新進のスーパースター”の一人として認められた。 研究と授業で数々の優秀賞を受賞し、ビジネスウィークでは、そのベスト・ビジネス・スクール・ガイドで著名教授として認知され、経営ジャーナル・アカデミーでは殿堂入りを果たし、マネージメント・インタナショナル・レビューは戦略と国際化分野において北米Top20にはいるスーパースターの一人としてランク付けされた。 詳細経歴
このマスタークラスがカバーするのは、
確固たるインド・中国戦略を持たない今日の先進国の巨大企業の多くは、10年も経たないうちに彼らの存在そのものがまさに脅威にさらされることになるだろう。何故なら、競合他社は、破綻や買収を視野に入れ、インド・中国にこれらの会社を標的にするよう仕掛けているからだ。このマスタークラスは、現代のグローバル・ビジネス環境に関連するあらゆる側面のグローバル戦略を対象とする。一日の構成は、プレゼンテーション、ディスカッション、ケース分析、議論された考え方を、自社に適用する為のグループ・ワークなどからなる。
ベネフィット
このマスタークラスの目標は、マネージャーに下記のことを理解してもらう手助けを行うことにある。
- 中国・インドの台頭の火に油を注いでいる要因
- これら2国によってもたらされる多面的な機会とチャレンジ
- 中国とインドの類似点を相違点
- 市場としてインド・中国を捉える賢い戦略をどのようにデザインし、それをコスト効率の良い、イノベーティブなものに梃入れして行くにはどうしたらよいか。
- 中国・インドから出た新興グローバル強豪企業と戦うための戦略をどのように作るか、そして、
- 2020年のますます多極化された、しかし今よりさらに統合化された世界に対し、企業をどのように形を変えてゆくか。