スピーカープロフィール
ナシーム・ニコラス・タレブ
「ブラック・スワン」のベストセラー作家、トレーダー、哲学者、リスクと不確実性の専門家
蓋然性と不確実性の世界第一線の思想家
ナシーム・ニコラス・タレブは運、無作為、人的エラー、蓋然性そして知の哲学の問題に没頭することに人生を捧げている。彼は自らの興味を3つの成功したキャリアに移行させた。文人、ビジネスマン(トレーダー、リスクマネージャー)そして大学教授である。
彼はその殆どの時間を、地球上のどこかのカフェで思索にふけながら、怠け者(flâneur)として過ごしているが、彼は現在ニューヨーク大学の政治科学研究所の名物教授であり、ユニバーサル・インベストメントのプリンシパルを務めている。
彼の本『まぐれ』と『ブラック・スワン』は31ヶ国語に翻訳され、3百万冊が出版された。ブラック・スワンの考え方は、現在哲学・統計学・心理学・経済学・医薬調査・疫学、政治科学、そしてエンジニアリングと各方面の分析レポートに影響を与えている。
・タレブ氏は人間の知識の不確実性とエラーを専門とし、我々に予測不可能なものをどのように扱うか教えてくれる。
・彼は、発言と実行を両立させる数少ない人の一人だ。経済危機を予測しただけでなく、そこから個人的に富を手にした。
・博識, 彼は不確実性の心理学、ヒューマン・エラー、金融工学と全く違った領域を教えている。
ナシームの、“The Bed of Procrustes: Philosophical and Practical Aphorisms” はギリシャ神話から題材をとっている。客人に自分のベッドを完璧にフィットするように、伸ばすか、足を切るかして治して貰う小さな家の残忍なオーナーの話である。この金言のコレクションによって、タレブは現代文明のヒューリスティックな側面を見せてくれる。例えば、テクノロジーを満たすように人間を変えること、薬を売るために病気を見つけること、経済モデルを治さずに現実を非難することなどである。
他にも、『ブラック・スワンの箴言』、『強さと脆さ』などの名著がある。
<講演テーマ>
1) ブラック・スワン - めったに起こらない中で生きてゆく 2) 我々はどのように偶然に翻弄されるか 3) 確実性とリスク・マネジメント