スピーカープロフィール

pic_001

石井謙司

ヤマハ発動機販売株式会社 代表取締役社長

1963年東京生まれ。1987年経営学部卒業、ヤマハ発動機株式会社入社。

10年間はモーターサイクル営業。1997年から17年間電動アシスト自転車PAS企画開発。

14年にヤマハ発動機販売株式会社出向。

17年取締役、翌年代表取締役社長に就任。

 

・世界初の電動アシスト自転車「PAS」

PASが登場する前、電気モーター装備した自転車のような乗り物は世の中にあった。だが、道路交通法上は原動機付き自転車(通称・原付き)であり、ナンバー登録、免許取得、ヘルメット取得などが義務付けされていた。

また70年代~80年代にかけて大ブームとなった、ヤマハ・パッソルなど50ccガソリンエンジン搭載の原動付きの需要が80年代後半になると急激に減少した。これは、主婦層が軽自動車へ移行し、高校でのバイクの「三ない運動」(免許を取らない、買わない、乗らない)が影響したものだ。

さらに環境意識への高まりから、ヤマハ発動機の経営方針として低炭素排出型の商品研究が進んでいた。

そして、関係各省庁への働きかけを進めた結果、電動モーター付きながら「普通自転車」という商品が実現した。

まず93年11月1日、神奈川県、静岡県、兵庫県でテスト発売。静岡は同社本拠地だが、神奈川、兵庫を選定した理由は「人口が多く、さらに坂道が多く電動アシスト効果が分かりやすいから」だ。全国発売は1994年4月1日。

なお、ヤマハ発動機は自転車製造ラインを持っていない。同社は電動系部分の企画、設計を行い、電池パックは三洋電機で製造、自転車への最終組付けはブリヂストンサイクルの上尾工場(埼玉県上尾市)に委託している。

販路は、オートバイ・自転車販売店が主流で、自転車量販店、大手スーパーなど。家電に強い「パナ陣営」ほどではないが、家電量販店の一部でも販売している。

車両の安全基準は、財団法人・自転車協会のBAA(バイシクル・アソシエーション《ジャパン》・アプルーブド)に対応している。

スピーカーの検索

<講演ビデオ>

■ヤマハ発動機販売 石井謙司社長  経歴編【上】

■ヤマハ発動機販売 石井謙司社長 経歴編【下】