スピーカープロフィール
エドウィン・キャットマル
ピクサー・アニメーション・スタジオ共同創業者、ピクサー及びウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ元社長、『ピクサー流創造するちから』著者
ウォルト・ディズ二―・アニメーション・スタジオ及びピクサーの社長として、基調講演でエド・キャットマルは息を吞むような創造性と驚くほどのビジネスに対する洞察を融合させてくれた。エド・キャットマルはハリウッドでのすばらしい活躍を基にした逸話や知恵で聴衆を魅了してくれる。
1977年エド・キャットマルはTween というデジタル・アニメーションのプロセスを自動化するプログラムを開発した。ルーカス・フィルムはすぐさま彼を雇い入れ、産業用ライトとコンピューター・グラフィック部門の責任者とした。この経験を基にキャットマルは1986年にピクサーを共同創業し社長の座に就いた。
ピクサーでは、キャットマルは大きな野心、世界初のコンピューター・アニメーション映画を製作することをその企業文化にまで昇華し、新鮮な感覚で融合させた。ピクサーは1995年にその目標を達成しトイストーリーをリリースしたが、キャットマルのリーダーシップ・アプローチも同様に大きな影響を与えたことは間違いない。
彼が信じる成功とは、どんな時にでも、他にないオリジナルな発想、正直さ、オープンなコミュニケーションに依拠している。彼のベストセラーとなった著書、『ピクサー流創造するちから』で、キャットマルが成功裏に築き上げた創造的文化について述べている。書籍では、歴史的に最も人気のある会社のいくつかにの裏に潜む、時としてうす汚れたプロセスについても直接的に視線を合わせている。
ピクサーは14作連続で興行成績#1を続けて制作する会社で、13個のオスカー賞を受賞、キャットマルが見ていた期間では、80億ドルの売り上げを達成した。キャットマル自身も5度オスカー賞を受賞、そのうち一度は生涯貢献に対するものであった。コンピューター工業協会は、3Dグラフィックに対する変革栄誉賞を彼に与えた。